| アイデンティティーの拡張
我々は、意識の潜在的能力のほんの一部だけしか利用していません。この状態は、項目「潜在意識下の恐怖の解消」でも述べたとおり、潜在意識下の恐怖が、目隠しのようにその本源的可能性を覆い隠しているから、もたらされたといえます。この状態を別の角度から描写すると、あなたはその本源的可能性の一部分だけと、自分を同一化している(identification)といえます。このために、自分を矮小化した生き方をしているのです。これはちょうど、喩えれば、あなたが井戸の中に住む蛙だとしたら、その井戸の中の狭い世界を、それが大海であると妄信し、その井戸の内部の世界こそが自分の住む世界だと定義づけし、井戸の外の世界には全く意識が向いていない状態のようです。別の喩えをすれば、4オクターヴの声域をもった歌手が、自分の真の実力に気づいておらず、1オクターヴのみの声域で歌い上げている状態に似ています。小さいやせ細った自己アイデンティティの中で埋没してしまっているのです。あなたはあなた自身を間違って定義づけしているのです。あなたがあなただと思っている自画像(Self-image)は、実は間違っています。
「あなたの自己認識は実は間違っている」という指摘は、あなたにとって奇妙に聞こえるかもしれません。あなたは、「私は、私を知っている。」と言う事でしょう。あなたは自分のことをこう説明するかもしれません:「私は妻であり、母親で、おしゃべりが好きで、普段は温厚でやさしいが、ときおり頭にくることがあればキレたりもする...」ここで、あなたは「これが私を象徴する」と感じる何かを列挙していますが、何一つあなた自身を表現はしていません。妻とか母親であるという役割にあなたは、アイデンティティーを感じていますが、「役割=あなた」ではありません。
ここで大きく一つ息をついて、「私は何者なのか?」と深く自問自答してみてください。あなたは、身体を所有していますが、「身体=あなた」ではありません。あなたは、思考を所有していますが、「思考=あなた」ではありません。あなたは、感情を所有していますが、「感情=あなた」ではありません。それ以外の、あなたがあなたの特徴として考える何か、名前、性別、趣味、性格、仕事、家族での役割、国籍、など、あなたはそれらを所有してますが、それらはあなた自身ではありません。本当のあなたとは、それらの特徴、性質、傾向など全てを所有している非常に大きな存在なのです。自分が考えるよりはるかに大きな存在であるにもかかわらず、自身をやせ細ったイメージで捉えて、その「小さなイメージ=自分」と決め付けてしまっているのです。実は、あなたは、あなたが本当はどんな存在なのか分かっていないのです。
私のプログラムでは、自身をやせ細ったイメージで捉えるその傾向を解消します。人間であれば、誰しも自分自身に対して何かがしかの劣等感、嫌悪感をいだいているはずです。このプログラムは、あなたが自分に対して敵対心をいだいている要素、性質、傾向を、エネルギー的に抱擁していくのを促します。自身の闇を、思考によって(「考え方」を変える事で)抱擁することはできません。この意味で、通常の心理カウンセリングでは不十分です。エナジーヒーリングで対応するのが肝要です。なぜ、エネルギー的な対応をするかというと、あなたの劣等感を波動としてとらえることが出来るからです。あなたがその劣等感を波動として感じたとき、その劣等感の波動と調和することのできる波動(ハーモニーを産み出す波動)を自己の中に見出します。そうすると、あなたはその劣等感を駆逐するのではなく、平和に共存することができるようになるのです。
また、自己を肯定する感情、感覚も波動としてとらえることができます。このプログラムを通じて、自己を肯定的なエネルギーで満たしていきます。こうして、あなたは、自分が自分の内部で醜いと考えている何かを一つ一つ受け入れていき、かつ、自分を肯定的に感じることができるようになり、自分を大きな存在として感じることができるようになります。自己のアイデンティティーが拡張していくのです。
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