エッセイ48 (2017年11月9日著)
スピリチュアルな洞察が、どのようにあなたの生活の役に立つのか?
認識を一新することの考察:「それ自体」を知ることで、
苦しみから解放されるのは、何故なのか?
著者:加藤優
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スピリチュアルな洞察が、どのようにあなたの生活の役に立つのか?PDF
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序章:あなたは困った時に、スピリチュアルなアプローチを取っているだろうか?
我々は、常々、方向性や頼れる何かを探そうとしています。何か生活で困ったことがあったときは、なおさらです。病気のとき、人間関係で軋轢があるとき、仕事がうまくいかないとき、何か大事なものを失ったとき、不安で良く眠れないとき、そういった苦しいときに、その苦しい状態から脱却するのに役に立つ何か、きっかけ、方法、方針を、見つけ出そうとしています。そして、我々の生活においては、常に何がしかの無理難題が迫ってきていると言っていいことでしょう。であれば、我々は、四六時中、苦しい時に役立つ何かを探していると言っても過言ではありません。
それをどこに、我々は見出そうとするでしょうか?例えば、あなたの息子さんに問題が降ってわいてきたとします。あなたの小学3年生の息子さんが、学校で常に落ち着きがなく、授業は上の空で、時に奇声をあげたり、教科書を放り投げたりしているとします。担任の先生が再三にわたり彼に注意しますが、彼の態度は変わりません。先生から報告を受けたあなたは、彼に厳しく、授業に集中するように厳命しますが、なしのつぶてです。とうとう、学校側から教育委員会との連名の書状にて、「今後3か月以内に彼の態度に改善が見られない場合は、特殊学校に転校させる」という通達が、あなたのところに来ました。さて、あなたは、この事態にどう対応しますか?方針や方向性を見出すのに、世の中のどこを探そうとしますか?
あなたは、「どうしたら、彼の態度を改めさせて、今の学校に残らせられるか?」と思案にくれ、彼に直接、「なぜ、授業に集中できないのか?」と問い詰めるだけでなく、担任の先生や校長と対応を協議したり、更に色々なリソースを検証するはずです。彼は、心理学的な発達障害を経験しているのかもしれません。あなたはADHD
(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder = AD/HD:注意欠陥多動性障害)の関連書籍を読み漁ることでしょう。また、発達障害を専門とする精神科医か心理カウンセラーに、彼を診てもらうかもしれません。同じ年頃の子供をもつ友人にも相談することでしょう。
彼が授業に集中できるように、上記のような探索をすることは、何ら問題ではありません。しかし、私がここで、疑問提起したいのは、あなたがこの問題を解消するのに、スピリチュアルなアプローチを取ろうという発想にならない、という点です。詳しくは、後述しますが、スピリチュアルなアプローチは、こういった問題を解消するのに大変役に立つのです。それでもあるにも関わらず、スピリチュアルなアプローチは、あなたの視野から抹消されています。
このエッセーは、日常における問題を解決するために、スピリチュアルなアプローチとはどんなもので、それがどのように役立つのか、それを説明することを目的としています。例えば、上記の、子供が授業に集中できないという問題に、スピリチュアルなアプローチがどのように役立つのかについても、後述を読み進めていただければ、それをご理解いただけます。
このエッセーは、次のように五つの章で構成されます。
序章:あなたは困った時に、スピリチュアルなアプローチを取っているだろうか?
第一章:スピリチュアルなアプローチにおける誤解
第二章:スピリチュアルなアプローチとは何なのか?Part
1
スピリチュアルな洞察の核心その1:苦しみとは誤った認識から生まれる
第三章:スピリチュアルなアプローチとは何なのか? Part
2
スピリチュアルな洞察の核心その2:あなたという存在は、何者からも何ら影響を受けないほどに強固で巨大なものである
最終章:あなたの価値は不変である
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